バハムートラグーンの話

今日ふとバハムートラグーンのことを思い出した。
もう10年近く昔のスクウェアSRPG
以下かなりネタばれしてますんで要注意。
ファンタジーなんだけどストーリー的には凄くリアルな話だった。
主人公はヒロインの王女さまとなかなかいい仲で。
二人で訪れると幸せになれるという思い出の教会に行って将来を誓い合うような仲。
でも時代は二人を引き裂き二人の国は帝国に滅ぼされ王女は囚われの身になってしまうのよ。
その後数年かけて主人公は反乱軍を結成、王女を何とか助け出し念願の再会を果たします。
でも悲しいかな、そのとき王女の心にいたのは主人公ではなく敵国の将軍だったのです。
うヴぉー!
さらに追い討ちをかけるように主人公とは手前まで行っただけで入らなかったあの教会に
そいつとは入ったという事実が判明。
でもその将軍、パルパレオスって名前なんだけどなんだか憎めない奴なのよ。
その後例の教会が魔物に襲撃されるんだけどこの敵国の将軍、けなげに一人で守ってるの。
かくして王女と将軍は思い出の教会で感動の再会を果たすのです。
二人を教会に残し静かに去る主人公は涙無しには見れないわよ。
その後パルパレオスは仲間になるんだけどここからが主人公にとって本当の地獄。
あるときは噂好きなキャラから王女の部屋から毎晩うめき声が聞こえると聞いたり、
あるときは王女の部屋に入るとパルパレオスがなんだか慌てて出てきたりと
四六時中イチャイチャするとこを見せ付けられる始末。
まあ若い二人が一つ屋根の下にいるわけですからそういうこともあるわけよ。
でもそれを見せられる方はたまったもんじゃないよ、もうちょっと配慮してくれよ。
と、そんな寝取られ展開がかなり印象に残ったゲームでありました。
マルチエンディングなんじゃないかと思った人は結構いるんじゃないかしら。
まあ今にして思うと現実にはああいう状況よくあるわよね。
あの展開は世の中そんなに甘くないんだ辛い事を乗り越えて人は強くなるんだぜ
というスタッフからこれから世に出て行くお子達へのメッセージだったんだと今では思うわ。
でも私は寝取られたこと以上に王女とパルパレオスの結末が許せなかったんだけどね。
ここまできてそれはないだろ私が飲んだ涙はなんだったのさ。
やっと現実を受け入れて二人を温かい目で見ていけるようになったのにあのエンディングですもの。
バハムートラグーンは主人公ビュウの物語というよりは王女ヨヨがいかに大人に成長していくかという話よね。
オトナの階段のぼる〜♪って感じよ。
ビュウ視点で見るから凹んじゃうけど王女視点からみるとこれはこれでまた違う見え方がすると思うわ。
このバハムートラグーンってストーリー展開もだけど所々妙に生々しい部分があるわよね。
脱童貞イベントがあったりとかw。
ヒュッケバッケがもう大人だったのはちょっと意外だったわ。
でもヒュッケバッケって将来のことをちゃんと考えてたりあのナイト衆四人の中では一番大人よね。
だとしたら心も体も大人ってのもうなずける話か。
そういえばあのイベントの時主人公だけは大人になったかどうかわからなかったわよね。
そうか・・・、貞操守ってたのねぇ。泣ける話。ホント泣ける話よ。
まあ個性的なサブキャラが脇を固め、ドラゴンの育成や戦闘システムなんかも当時は面白くて
なかなかの良作でありました。機会があればプレイすることをお勧めします。