機動戦士ガンダム第08MS小隊

久々に全編通して見直したんですが意外(失礼)に面白かった。
それまで08は自分の中のガンダム作品としてそんなに大きなウェイトを占めなかったんですけどね。
主人公はアムロみたいに超人的なパイロット能力を持ってるわけでも特別な高性能機に乗ってるわけでもない。
ビジュアル的にも敵をバッサバッサなぎ倒すわけでもなくすごく地味。
でもトーチカひとつを潰すためにあれこれもがき、ザク一機をボロボロになりながら倒す、
そんな生きるために必死なとこが面白い。
クライマックスあたりのノリスの鬼っぷりはビジュアル的にもすごいですけど。
サンダースの「奴はエースだ」ってセリフがそのままそれを語ってますな。
もちろん甘ちゃん隊長シロー・アマダがいろんな現実とぶつかり悩みながらも自らの理想を貫くとこもこの作品の醍醐味です。
シローはただ盲目的に理想を信じてるわけじゃなくちゃんと現実を見据え、その結果どういうリスクを負うのかわかっててもその理想を信じるそんな不器用なとこがいいです。
実際、物語の最後でそれなりの代償を払うことになるんですが、そのことに対して彼は負い目を感じないでしょうな。
ガンダム作品の中ではどっちかというと結構幸福な結末を迎えた方ですよね。
この作品キャラデザインがあまり好きではなかったんですが、作品の評価はそんなとこでは決まらないですよね。
ガンダムもキャラデザインが嫌いで、そこがその作品を嫌いな理由だと思ってたんですが、
そうじゃないことをこの作品をみて再認識。あれは見た目だけ繕い中身がないからダメなんだ。
なんかすごく今更だけどね。
でもその某ガンダムのおかげでこの作品が面白いと思えたのかもしれませんなw。
ただこの作品、最終話のラストリゾートは蛇足だったと自分は思います。
その後日談的最終話で何がいいたいのかはわかったけどわざわざ一話使って作る話だったとは思えないし。
あと劇場版だけみるのはお勧めしない。見る場合はちゃんとOVAで全編とおして見てください。
小説版も読んでみようかな、某キャラが結構悲惨らしいんですが・・・。